節約

引っ越し初期費用を抑える方法を実績を基に解説。見積大公開

こんにちは。アロージョです!今日は引っ越しの初期費用を抑える方法について、実際に私が行った体験談をもとに注意点、交渉ポイントなどをまとめました。
実績としては、入居・退去の際に不動産屋に掲示された見積額を10万円以上削減することができました。実は、入居の際に掲示される見積は不要な項目が多いです。また、退去の際に請求される金額も正しい知識をもとに提案すると取り下げられることが多いです。今回は、実際に削減した項目を中心に初期費用を抑える手法を紹介するので、是非最後までご覧ください!

入居時初期費用の内訳

まず、初期費用の内訳を理解しておきましょう。なぜなら、削減できる項目とできない項目があるからです。ちなみに赤字記載している部分が削減できる部分です。実際に私もこの項目を削減して初期の見積書より10万円以上削減することができました。

項目概要平均額凡例(家賃7万円)
敷金担保金家賃1~2か月分7~14万円
礼金大家への謝礼家賃1~2か月分7~14万円
日割り家賃入居日~月末での家賃家賃÷月の日数×入居日数36,130円※15日入居
翌月家賃入居翌月の家賃家賃1ヶ月分7万円
仲介手数料不動産会社の紹介料家賃の0.5~1ヵ月分7万円※1か月で計算
鍵交換費用鍵交換一式費用2~3万円25,000円
火災保険火災保険入会料2~3万円※2年契約25,000円
保証加入費用連帯保証人の変わり1~2年契約で家賃の0.5~1ヵ月分7万円
消毒費用部屋の消毒費 1.5~2万円2万円
24時間サポート緊急対応サポート 1.5~2万円※2年契約2万円
合計48万円

ちなみに、不動産会社によっては凡例額をもとにフルで見積額を掲示されると約48万円の初期費用が掛かってしまいます。しかし、赤字の項目を削減することで約10万円も初期費用を浮かせることができます。※日割りは30日入居で計算

削減ポイント紹介

初期費用から、実際の削減項目となぜ削減できるのかを解説いたします。全体的な共通点は、自分で探して選ぶことで見積内容と同一のサービスで金額が割安な会社がたくさんあるからです。また、不必要な項目もあります。正直に伝えると不動産会社の初期見積は相当ぼったくりです。なので、これから紹介する項目の減額に対応してくれない不動産屋は悪徳な業者なので別会社行きましょう。

仲介手数料

基本的に借りる側の支払い負担分は家賃の0.55ヶ月分が上限です。理由としては、仲介手数料は貸借人(オーナー)と賃貸人(あなた)双方が支払うものだからです。なので、賃貸人(あなた)が負担する金額は家賃の0.5ヶ月分で良いのだからです。
もし、仲介手数料を1か月分請求してくる不動産屋と相対した場合は指摘してください。中には対応してくれない悪徳業者もいますので、その際は別会社に行きましょう。更に注意点をあげると、汚い業者は口頭では0.55か月分としておきながら、契約書類には1か月分の仲介手数料と記載してくることも。契約書類は一言一句しっかりと確認し、その場で指摘しましょう。あなたが認めなければ、仲介手数料を1か月分支払う必要はありません。
※上記に関して、2019年に仲介手数料に関する裁判にて借りる側の負担分についての判決も出ています。参考までにご覧ください。
転載元:住生活新聞DIGITAL、東急リバブル敗訴!驚きの判決に不動産業界が騒然!

鍵交換費用

極論、交換をしなければ費用は掛かりません。なので、気にならない方は見積からの削減依頼をしましょう。ちなみに、安い業者であれば1万円前後で交換作業はできます。というわけで、鍵交換をしたい人でも不動産会社に頼らず、自分で鍵業者を選定すれば削減できます。ぼったくりされないよう、見積から削減しましょう。

火災保険料

こちらも、任意加入で費用削減できる項目です。例をあげると、すまいる共済という保険会社であれば年間4千円必要最低限の火災に対する保険をかけられます。勿論、手続きの手間は出ますが、費用削減効果は1万5千円前後です。そのため、自身で保険会社を選んで費用削減しましょう。

保証会社加入費用

少し難しい削減費用になります。会社によっては入居の条件になっている場合もあります。そして、削減するにはきちんとした連帯保証人の存在が必要です。また、分割で支払えるサービスもあります。なので、初期費用を抑えるという観点から分割の提案をしてみるのがオススメです。

消毒費用

不必要な項目です。実際に、不動産会社の友人複数から聞いた内容ですが、作業の中身はスプレータイプの消毒を吹きかけているだけなのが実態になります。このことから、自信をもって削減依頼をしてください。もし粘る不動産屋がいれば、作業報告書の提出を提案してみたり、相見積の依頼をすると引き下がると思います。

注意点

あまり知られていないことかもしれませんが、不動産会社はどの会社でも共通してみられる物件情報サイトがあります(※個人では見られません)。なので、基本的にはどの不動産会社からも共通の物件を紹介してもらえます。このことから、不動産会社を変えても、あなたが興味がある物件を紹介してもらえます。もし、前述までの悪徳不動産会社だった場合は、安心して不動産会社を切り替えましょう。但し、オーナーとの交渉(家賃値下げ)などを行う予定であればオーナーと担当者が関係値が良い不動産会社であるかも見ておきましょう。

実際の削減実績

実際に私が、初期費用を削減した時の実例を紹介致します。削減実績は家賃が2,000円の値下げ、初期費用は見積掲示額を10万円以上値下げすることができました。削減した項目と金額の詳細を紹介させていただきます。

家賃交渉実績※金額は架空

駐車場代込みで112,000円の物件でした。実際に私が不動産屋に伝えたのは

・予算額(11万円)をオーバーしていた点
長く入居する予定である
・周辺の物件との設備の差、金額の差

という点で交渉に臨みました。その結果、良い不動産会社だったこともあり、その場でオーナーへの家賃交渉をしていただけました。そして実際に、オーナーから値下げに関して条件があり

・当日(内見日)に契約の初期手続き(入金はなし)を行うことで
2,000円の値下げ

という返事があり、条件に対応することで家賃を下げることができました。

初期費用交渉実績

実際の写真になります。細かい金額などは伏せますが、初期で掲示された見積は40万5千円でした。

先程紹介していた部分を主に交渉したところ、、、(保証、鍵、火災保険等)

このように15万円弱の削減に成功しました。

ポイント

家賃や初期費用の交渉は契約の話を本格的に行っているタイミングで行うといいでしょう。これは、交渉に応じれば入居するという意思を見せないと、不動産屋もオーナーも真剣に家賃交渉に応じてくれないからです。当たり前ですが、家賃交渉を行うには住みたい家であった場合に行ってください。

値下げ交渉しやすい物件条件【家賃、初期費用】

実体験から、個人オーナーでかつ不動産担当者との関係が良い物件が理想です。理由としてはオーナーの判断になるので、電話一本で交渉が終わります。勿論、オーナーの人柄、気分次第という不安定な部分になりますが、空き家が数か月続くくらいならと意外とOKしてくれる方が多いので、個人オーナーの物件がねらい目です。

個人オーナー

オーナーからすると、勿論空き家の期間は短い方が良いです。なので、多少家賃を下げても早く入居してくれるなら値下げ交渉に応じてくれることが多いです。実際に賃貸運営のオーナーをやっている方から本音を聞きましたが、個人オーナーと管理会社では持っている物件数の違いから一部屋の空きがあるだけで収入がガクっと落ちてしまうので、多少の値下げであれば応じるとのことでした。私が実際に値下げできたのも個人オーナーでした。

オーナーと担当者の関係性が良い物件

交渉自体は不動産会社の担当とオーナーで行います。このことから、担当とオーナーの関係が良いと値下げ交渉がしやすいです。勿論、関係値を測るのは難しいです。なので、内見時などに担当者にオーナーとの関係に関してさらっと質問しておくと良いでしょう。(オーナーの人柄などから質問を膨らませるのが良いです。)

長期入居していない物件

あまりオススメしてませんが、長期入居がない物件は値下げ交渉しやすいです。理由もシンプルで早く誰かに入居してもらいたいからです。しかし、長期入居されてないことにはそれ相応の理由があります。評判が良くない物件も多いので、最終的に入居を決めることオススメしていません。もし、こだわりがない方は人気のない物件を選ぶと良いでしょう。

交渉のポイント

値下げ交渉は、あなたが不動産屋に行うのが最初です。そして、不動産屋がオーナーへ値下げ交渉をします。このことから、不動産屋が交渉しやすい、交渉したくなるようなタイミングで値下げ交渉を行いましょう。

入居意思を伝えた後に行う

当たり前ですが、交渉は入居する意思を伝えたあとから実際の契約処理までの間に行いましょう。理由はシンプルで、入居するか分からない人に不動産会社も時間を割かないからです。そして更に、不動産会社は契約を早めに済ませたいのでどんどん契約処理を進めてきます。なので、不動産会社が見積を持ってくる前にあなたは冷静になって家賃の交渉を行い(勿論、見積掲示後でもOK)、その後見積が出てきたタイミングで初期費用の交渉をしましょう。

長期入居予定と伝える

値下げ交渉の際に、長期で住む予定なので、家賃を下げたいと伝えてみましょう。繰り返しになりますが、オーナーは常に空き家の数は少なく、空き家期間を短くしたいと思ってます。ここに寄り添う意味で長期で住む予定と伝えておくと値下げが成功しやすいです。実際私や友人含め複数の人が、この言葉を使って効果が出ています。そして、伝える時は具体的に住むであろう期間(5年間など)を伝えるようにしましょう。

落としどころをつくる

初期費用の値下げ交渉です。やり方はシンプルで、こちらで4つの値下げ依頼をして4つ目の項目に値下げしづらいものをいれましょう。正直、指摘数はお任せです。
例をあげると、

・鍵交換費用
・火災保険料
・消毒費用
・保証会社加入費用

の値下げを依頼をし、最後に不動産会社に「保証会社は難しいですよね?」と問いかけを行いましょう。そして、不動産屋からYesの言葉を引き出せればあとの3つを依頼しやすくなります。Yesを引き出せたら、その流れであとの3つはお願いしますと伝えると、心理的に3つの依頼が通りやすくなります。

ポイント

値下げ依頼の前に一度席を外すのがオススメです。少し外に出て情報を精査したり、どこの値下げ依頼するかを検討するのも良いでしょう。万が一ここで、契約のために圧をかけてくる不動産会社であればそこで断りを入れて別会社に行きましょう。きちんとした不動産屋であれば、席を外すのは快く受け入れてくれます。

退去費の対策

初期費用を抑えるには、退去費用を抑える対策もしっかりと行いましょう。実は入居の初期費用と同じく、知らないと損をしてしまうことが多いのが退去費用です。実際に私は15万円以上の支払い請求をされましたが、指摘をした結果、逆に敷金の半額が返ってくることになりました。不動産屋はぼったくりの支払い請求をしてくることがあるのでしっかりと突き返しましょう。ポイントを解説いたします。

対面でやりとりしない

まず、対面でのやり取りは断りましょう。極端な話電話も出ず、メールでやり取りした方が良いです。理由としては証拠を残せる点と相手に流されず自分の意思を伝えやすいからになります。なので、最初の問い合わせからメールで行うようにして、退去に関しては会わない、話さないようにやり取りしましょう。

部屋の設備は借りた時の状態に戻す【原状回復】

退去の際、賃借人の責任は原状回復が基本です。具体例を挙げると、設備などは経年劣化による不具合であれば、修理費を支払う必要はありません。但し、故意に破損した場合は対応義務があるので普段から使い方には気を付けましょう。詳しくは国交省のガイドラインに記載があります。

筆者の退去費用での体験談

実際に行った筆者の対応を紹介致します。

退去日 :立会せず鍵の返却は郵送で対応
費用連絡 電話連絡に対して、メールを依頼
不動産会社からの指摘事項 :ガスコンロが点火しないため、新品に交換する費用(15万円ほど)の支払い依頼

対応(指摘事項に対して、実際に回答したメールの抜粋)
・国交省ガイドラインに、貸借人の負担額は原状回復の範囲と定められている
・掲示金額の正当性を調べるための金額根拠の掲示依頼(金額を調べると、15万円は新品コンロの相場よりも高かったため)
・掲示金額に減価償却費の計算がされているかの確認
不具合箇所の金額計算方式の掲示(原状回復の観点から、コンロ一式ではなくの点火のみが貸借人の支払い負担)

結果
指摘事項を取り下げられて、敷金の返却がありました。総額で見ると15万円以上の支払い予定から逆にお金が戻ってきました。このように、知らないと不要な支払いが出てきてしまいます。もし、よく分からない請求をされた場合、上記メールの抜粋を参考に不動産会社に連絡してみてください。

不要な家具家電の処理方法

基本的に初期費用を抑えるには利用中の家具家電は継続して利用しましょう。但し、あなたの状況次第では不用品の処分する必要があると思います。その際に、比較的に費用を下げる方法をご紹介致します。

ジモティーで他の方へ販売or寄付

※転載元:ジモティー公式サイト

ジモティーはメルカリなどと比べて大型の家具、家電を出品しているケースが多くあります。注意点は、購入者任せなので、売れない可能性があります。なので、引っ越し当日までに売れない場合は処分が必要になります。販売期間の期日を設けましょう。

自治体の粗大ごみ処理場へ捨てる

ジモティーで売れない場合は、自治体の粗大ごみ処理場へ捨てましょう。理由としては、正規の手段であるのと安価で処分できるからです。

具体的的な手順※例は都内23区内 ※転載元:東京都中央区公式サイト、粗大ごみの出し方より

①処分する家具、家電の処分費用を調べる
参考サイト
処分に必要な半券(シール)を購入する※コンビニなどで購入可能
③処分日を自治体サイトor電話で申請
④処分日に処分家具、家電を指定されたごみ処理場へ持参する※購入したシールを張り付ける
⑤完了

お住まいの地域で細かい金額、手段が違うので検討前に必ず調べてくださいね。

引っ越し業者

引っ越し業者への支払いは高額な出費になると思います。少しでも抑える方法を紹介します。ちなみに、2県以上を跨ぐ場合は大手の引っ越し業者を利用することをオススメします。下記はあくまで、移動距離が近距離である方にオススメの方法です。

くらしのマーケット

※転載元:くらしのマーケット公式サイト

個人で引っ越しを受けている方を探せるサイトです。小規模の引っ越しであれば安価で行ってくれます。私の実例ですが、大手引っ越し業者では7万円の見積でしたが、くらしのマーケットで見つけた個人業者は5万円で作業をしていただけました。口コミ評価が良い方に依頼すること、個人業者なので連絡が遅いケースがあることを理解しておいてください。

レンタカー

小規模の引っ越しであれば、レンタカーでトラックorハイエースなどのBANタイプの車を借りて自身で行うのも安上がりになります。もし、ご自身で物を運ぶ場合は台車の準備2人以上の成人男性の日程を抑えましょう。こちらも実体験になりますが、上記の条件を満たせば、比較的無理なく引っ越し作業を行えました。

まとめ

いかがでしたか?項目が多いので簡単にまとめると
・新居の初期費用
・退去費用
・引っ越し(物を運ぶ)費用

を抑えましょう。最後に全体をおさらいしておきましょう。

①初期費用の内訳
どういった費用が掛かるか?どの程度が平均的な金額なのかを理解しておきましょう。

②削減できるポイント
仲介手数料 賃貸人の支払い負担分は家賃の0.5ヶ月分。それ以上の請求は突っぱねてOK
火災保険料 すまいる共済は年間4千円で加入可能
保証会社  連帯保証人がいれば、削減OKのケース有。会社によっては分割支払いもOK
消毒費用  実態は対した作業を行ってない。作業報告書提出を提案するのもあり
※不動産会社の切り替えは簡単にしてOK。基本的に全ての物件をどの不動産会社からも紹介できるため

③削減実績
家賃を2千円の値下げに成功
予算額のオーバー+長く住む予定かつ、設備レベルを指摘して、当日仮契約で値下げに
初期費用の見積掲示額を10万円以上削減
入居日の後ろ倒し、削減ポイントを指摘して削減に
交渉のタイミングは、入居意思を伝えた後に行うこと

④値下げ交渉しやすい物件
・個人オーナーの物件
保有物件数の少なさから、空き家を1つでも減らしたいので交渉しやすい
・オーナーと不動産会社の関係が良い物件
交渉を行うのは不動産会社の担当なので、関係値が良い方が提案が通りやすいため
・長期入居がない
正直オススメしていないが、こだわりがない方は検討しても良い

⑤交渉のポイント
交渉タイミングは入居意思を伝えてから契約処理を行うまでの間
長期入居予定と伝え、相手にメリットを掲示する
交渉の際に落としどころをつくり、他の要望を通りやすくする
ポイントは、交渉前に席を外して振り返りを行うこと。対面交渉は相手に流されないことが重要

⑥退去費用の対策
やり取りを対面、電話で行わない。
証拠を残せて、あなたのペースで交渉ができるのでメールでやり取りを行うこと
故意の破損以外は貸借人の支払い義務はない。非があった場合であっても原状回復を行えばよし
支払い金額は減価償却した後に破損部分のみの金額で良い
不要な家具家電はジモティーを活用して出費を抑える
ジモティーで捌けないものは自治体の粗大ごみで処理

⑦引っ越し業者
1県を跨ぐほどの引っ越しであれば、大手よりらしのマーケットがお得
安価+日程調整が行いやすい
レンタカーなどであなた自身で引っ越しを行う場合は
台車の準備と成人男性2人以上いれば問題なく対応できる

以上のポイントを押さえながら、引っ越しを行ってみてください。そして、交渉は意外と他の方もやっていることなので、自信をもって担当者に伝えてください!
このブログでは生活のお得情報、節約手法などをまとめています。引っ越し以外にも日々の固定費や支払いに関しての情報もまとめているので、是非下記記事もご覧いただければ幸いです。

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